昨年の今時分コロナに初感染し、それと同じタイミングで愛息(黒猫)も食欲不振に陥った。
結果的にあのときの食欲不振はリンパ腫の症状だったわけだけれど、あの頃はてっきり私のコロナが猫に感染ってしまったのだと思っていた。
その後7月7日にガンの疑い濃厚と言われセカンドオピニオン用の大きな動物病院を紹介された。
あのときはとにかく愛息のことしか考えられず、有給休暇を使ってでも病院に行くことにした。休暇取得願に「ペット通院のため」と記載して提出しても何も言わず認めてくれた副所長には、どれだけ感謝してもしきれない。
愛息の通院は毎週末の恒例行事になり11月30日まで続いた。12月7日も予約を入れていたけれど通院できる体力がなくなっていて断念。翌週の週末、私がずっと傍にいられる日を狙っていたかのように旅立っていった。
あの子が傍にいない喪失感は半端なく、喪失感をごまかすため仕事に邁進している側面もある。
それでも日にち薬で少しずつ回復してきていた。先週金曜日の夜までは。
先週金曜日の夜、父からの手紙を読んだ。
7年前、背骨を骨折し立ち上がることすらできない母の介護の件で「僕も体が辛いのに」と騒ぎ「せっかく娘が同居しているのに何で僕がやらなあかんの」と拒絶したことで母から三下り半を突きつけられた父。
それまでも私に対して暴言は度々あったが、母から離婚を求められ自宅(母方の遺産)からの退去を求められた際(なぜか)私に言った言葉は最大級の呪いだった。
「お前のせいで僕は離婚させられる。お前がいるから僕はこの家から追い出される」と。
私は実の父親から明確に存在を否定された。
この7年間、一生懸命父の存在を忘れようとしてきたし、実際に忘れつつあった。
父からの暴言も暴力も遥か彼方の出来事になりつつあった。
それなのに…
父から母にあてた手紙には自身の苦境だけが書き綴られていた。
40年近く連れ添った相手の体調に対する気遣いも、たった一人の娘に対する思いやりも何もなかった。
金を貸してくれ。月末にも24万円返済しなければいけないが、ひとまず1週間以内に15万だけ貸してくれ。返すあてはあるから大丈夫だから貸してくれ。
要件はそれだけ。あとは自分の体調がいかに優れないか、それでもどれだけ我慢しているかを切々と訴えていた。
あれが自分の父親。
逃れようのない事実。
繁忙期を乗り切ったばかりで体力的に限界のなか、精神的にもかなりのダメージを受けている。
おそらくこれまでの人生の中で最大の山場。
乗り越えた先に明るい未来があると信じて一日一日を過ごしていくしかない。
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