橋を渡ってもう少し行けば…と思った
花田さんに会いたいと思った
叶わないとわかりながら
以前の職場を辞めたあと、5年くらいは毎年年賀状を送っていた
返送されてくることはなかったけれど、返事が返ってくることもなかった
「俺らのことも港のことも全部忘れ」と言われた日から、返事は一度も返ってこなかった
官報合格したときも手紙を書いて出した
それも返事はなかった
花田さんなりの優しさなのだとわかる
だから寂しさを飲み込んだ
「気付いてやれんで悪かった」と言われた
その言葉だけで十分ありがたかった
責められなかったから
いま花田さんに会いたいと思うほど心が弱っている
昨夜も今朝も固形物を食べる気になれなくてゼリー飲料で済ませた
睡眠時間も足りてない
何をするでもなくボーッと時間が過ぎていた
まだブログを書く気力があるから大丈夫だ
まだいつも通りの格好をして事務所に通えているから大丈夫だ
いつか…はきっといつまでも来ない
小さな夢は所詮は夢想だ
何の約束もないただの夢だ
それは分かっている
私が勝手に信じているだけの、ただただ迷惑な話だ
その絶望を抱えて道化を演じる
私が信じ続けることで、誰かの心が安らいで軽くなるなら、この命にも価値がある
それでいい
加藤紘一のように強くなりたい
道化を演じてでも後に続く者達を守った加藤のように
(2026年8月20日撮影)