昨年の12月半ばに今の家に引越して早7カ月になろうとしている。
その間、本当に色々なことがあった。
特に2月半ばに母と別居することになり、そして4月半ばに完全に決裂して以降、次男坊(キジトラ)と自分のためだけの生活になった。
次男坊くんには申し訳ないと思う。
もともと甘えたで、拾った頃は誰彼となく「グルグル」と喉を鳴らしてすり寄った子。
彼はいつも誰かに傍にいてほしいタイプなのだけれど、私の都合でいま独りのお留守番時間が増えてしまっている。
家にいる間はできるだけ埋め合わせるようにしているのだけれど…。
事務所の中でもいろいろあった。
以前のブロクに書いた通り、チーム内の人間関係でかなり嫌気が差し、ボスに対して本気で「解雇してほしい」と願っていた。
あのタイミングで私が自主的に辞めた形をとれば、当然彼女は居心地悪くなるだろうし、そうなれば早晩彼女も事務所を続けられなくなるだろうから。
(20代の女の子にしたことを振り返れば、何とも思わずむしろ「偉そうな奴が辞めてせいせいした」と陰口叩かれる可能性もあるのだが)
辞めた子に連絡を取り「辞めたことで後悔したことはあるか?」と聞いたりもした。
彼女の答えは「無いですね。良い経験はしました」だった。
そんなもんだろうな、と思う。
結局、私のなかで辞めるか辞めないか、進退伺を出すか出さないか、いま結論を出すのは保留している。
判断を保留し、パートの方と話すなかで、いま自分自身の役割を考え直している。
「もしもボスがいなくなったら、私達はどうなるんでしょうね」「次の体制に私達の居場所があるのか分からないですよね」「この歳からまた無職になるのはキツイな」そんな言葉を聞いた。
彼女たちは私よりもよほど弱い立場に置かれている。
私に何ができるのか?
ふと十二国記のエピソードを思い出した。
『風の海 迷宮の岸』
高里要こと泰麒が自らの王を選ぶ話。
あのとき泰麒は後ろに驍宗がいなければ饕餮に食われていただろう。
驍宗がいたからこそ泰麒は自らの力を使いこなせた。
驍宗もそれを理解していたから「動けない」と言った。
自らを黒麒になぞらえることがどれほど傲慢かは理解している。
しかし今の私の心境としては、こう問わずにはいられない。
―私にとっての驍宗はどこにいるのだろうか?と
自らの殻を破ってでも守りたいと思える人はどこにいるのだろうか?と
もしかすると、既に出会っているのかもしれない
私の転変は既に始まっているのかもしれない
追記
高里要の抱える空虚さや居場所のなさは普通の人が抱えているものとは違う。
それは『魔性の子』で描かれた通り。
それならば…と思う。
人生で既に2度も犯罪に巻き込まれた私はどうなる?と。
両親ですら、私の抱える欠落感の欠片も理解できなかった。
理解のしようがなかった。
両親にとっては育てにくい手のかかる子どもだっただろう。
その意味であの人たちも可哀想な目に遭ったし、巻き込んでしまって申し訳ないことをしたと思う。
私が黒麒であろうと無かろうと、私の欠落感や絶望に巻き込まれた身近な人達の苦しみもまた悲劇なのだろう。
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