私が書くようなことでもない
ただ彼に生きていてほしかった
旧本館の講堂の下、焼却炉の近く
サッカー部やラグビー部のような球技系運動部はよくあそこにたむろしてた
そして彼もよくあそこにいた記憶がある
私は彼と同じクラスになったことはない
でも、あの日、報道から名前が流れてきたとき「あれ?同じ名前やん」と思った
なぜ彼のフルネームを覚えていたのか、それがよく分からないのだけれど
でも彼と同姓同名だと理解できた
そして年齢を聞いたとき、ほぼ間違いなく彼なのだろうと分かった
それからは、ただ乗り合わせていないことだけを祈った
実はキャンセルして搭乗していませんでした、というオチを祈った
でもそうはならなかった
ただ生きていてほしかった
あの笑顔が、25年分歳をとった笑顔が見たかった
| 彼を想い母校に植えられた苗木 |
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