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『桜とは何か 花の文化と「日本」』

 4月の読書記録・佐藤俊樹著『桜とは何か 花の文化と「日本」』 感想をまとめると以下の2点 1. 中国における花=「内なる内」としての牡丹、日本における花=「外なる内」としての桜、の対比は鮮やかであり説得的 2. 学問を学ぶということは、それがどれだけの苦痛を伴ったとしても、事実...

会いたい

今日もまた土曜日出勤
あとどれだけ望んでも、土曜日に事務所に出られるのは残り2回
今日もそうだったけれど、これから毎週土曜日は事務所の机を拭きに行く
こういう形でしか私は事務所への気持ちを表せないから
恩返しにもならないただの自己満足だと分かっているけれど続ける

定期も切れて、いまは毎日普通にICOCAで通勤
平日だけならあと10日
残り2回の土曜日と来週日曜日も含めたとして、それでもあと13日
たった13日しか残っていない

定期が無いせいもあって今日はチャリ通
気温も少しマシになってきたし、天気も良かったから気持ちよくサイクリング
事務所での作業を少しだけ早めに切り上げて、1時間弱市内を走ってきた

チャリを漕ぐときはいつも骨伝導イヤホン使って音楽をかけているのだけど、今日はB'zをかけた
「そういえば1年前も同じようなことしたな…」と思い出しながら

事務所のビルの前の駐輪場出て肥後橋に向かい、そこからなにわ筋に出て南下
阿波座を少し越えたところで右折して、今度はあみだ池筋を北上
担当していた会社さんたちの前を通ってきた
左折したら、橋渡ったら、川口や本田から波除だな、なんて思いながら
西田さんに会いたいと何度も何度も思いながら
半ベソかきながらペダルを漕いだ
こういうときサングラスしてるから外には見えなくて便利だ
去年も同じだったなと振り返りながらサイクリングしてきた

去年同じようなことをしたときは、1年後にこの事務所を辞めるなんて思っていなかった
ずっと続けていくと思っていた
少なくともボス存命のうちは、絶対に事務所を辞めないと、強く心に誓っていた
それが私からボスにできる唯一の恩返しだと思っていたから
ボスが事務所のことを心配せず、ご家族と穏やかに過ごせるようにすることが、私のできる唯一の恩返しだと思い上がっていたから

それが今はこの有様
退職まであと数日
悔しくて悲しくて情けなくて
どの感情がどの程度かも上手く切り分けられないほどグチャグチャしている


もしも西田さんが生きていたら、もしも西田さんに会えたら、なんて言われるだろう?と思う
「お前メシ食うたか?」とか「いらんこと考えてんねやったら一緒に映画見に行こか?」とか
たぶんそんなことを言われただろうな、と
あのときも「自分マンガ好きやろ?るろ剣の映画面白いらしいから一緒に行こか?佐藤健格好ええから」と、何度も誘ってくれた
(あのとき一緒に行かなかったことが一番の後悔)

生きていたら、いま会えたら、話したいことが沢山あった
もし生きていてくれたら、いまの状況もしんどさも全部置いておいて、ただ楽しく話ができただろうに、と思う
一緒にご飯食べて、今度は私が奢って
今なら一緒に映画館にも行けたと思う
でも
どれだけ「もしも」を考えても、西田さんには会えない
どれだけ思っても

そして私はまだ西田さんのところに行けない
人はいつか死ぬものだけれど
それは今ではないから

一方的な想いだったとしても、私にはとても大切な人がいる
その大切な人を傷つけたくない
私がいま抱いているような思いを、自分の大切な人に味わわせたくない
そして何よりも
大切な人も大切なものも、愛おしさとともにこれから抱いていきたいから
だから西田さんのところに行くのはまだまだ先


西田さんのことは忘れていない
心のなかに大事にしまってある
いまはそれで許してもらう

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